下を向いて歩こう
自分が梅や桜で季節を感じるようになったのは、いつからだろうとたまに思う。子どもの頃、春を告げる花として、桜はさほど重要ではなかった。花がすみした山を見れば、何とはなしにうれしくなったし、通学路の桜並木や鶴岡八幡宮の桜を見事だとは思ったけれど、春の到来を実感させるのは、足元に咲くオオイヌノフグリやナズナやハコベやスミレの花だった。下ばかり見ている子どもだったのかもしれない。 (2014年3月・片岡 夏実) |
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