雨上がり
小学生のころ、雨が止むとよく網とバケツを持って鶴岡八幡宮に向かった。西の鳥居をくぐってやぶさめ道を通り、参道との交差点の少し手前にある水路を目指す。どこにでもある側溝ほどの幅と深さで、ふだんはあまり水はない。雨が降ると水かさが増え、どこからか魚が流れ込んでくる。それが目当ての子どもたちが、たいてい何人かいた。今では世知辛くなって、そういう行為は歓迎されないかもしれない。 (2011年5月・片岡 夏実) |
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